コンピューターやIoT機器など、インターネットに接続した機器を業務で使う企業が多くなっています。
その際に、気になるのがセキュリティ対策です。インターネットを通じてウイルスやマルウェアに感染してしまうと、データ破損や情報漏洩などのリスクがあります。
そのようなリスクを防ぐための対策として、アンチウイルスをおこないセキュリティレベルを高めることが重要です。
この記事では、アンチウイルスについて解説します。
上記について解説しているので、ぜひ最後までお読みいただき、セキュリティ対策を強化することをおすすめします。
アンチウイルスとは、コンピューターに侵入するウイルスやマルウェアを検知・除去する対策のことです。
マルウェアとは、データの破壊や情報の抜き取りなどを目的とした、悪意のあるソフトウェア全般のことで、ウイルスもマルウェアに含まれます。
ウイルスやマルウェアに感染すると、以下のような症状が起こる場合があります。
このような被害を受けないよう、ウイルス対策ソフトをインストールしたり、ウイルス感染防止のリテラシーを高めたりすることをアンチウイルスと呼びます。
アンチウイルス機能には、以下のようなものがあります。
対策 | 説明 |
マルウェアやウイルスのスキャン | デバイス、ブラウザ、ネットワークをスキャンし、マルウェアやウイルスを検知 |
メールの保護 | 添付ファイルのウイルス、迷惑メール、フィッシング攻撃などをチェックし、隔離 |
WebEBの保護 | 有害サイトへのアクセスを制限。マルウェアをダウンロードしないようブロックする |
システムの自動アップデート | プログラムを自動でアップデートし、システムを最新の状態に保つ |
ファイヤーウォール | ネットワークを監視し、セキュリティを強化して脅威の侵入を防ぐ |
企業にとっては、以下のような理由でアンチウイルスが必要です。
ここ数年、サイバー攻撃の件数が増加していることや、働き方の変化によってセキュリティが低下しサイバー攻撃に遭いやすくなっているという背景があります。
企業にアンチウイルスを導入すべき理由と背景を、1つずつ解説します。
1つ目の理由は、サイバーセキュリティの脅威が増大していることです。
総務省の「サイバー攻撃に関する最近の動向」の調査では、サイバーセキュリティの攻撃について、以下のような結果が出ています。
不正アクセス:2018年から2019年の間に2倍に増加や
フィッシング:2018年から2019年の間に2.8倍に増加
上記のデータから、サイバー攻撃が近年急増していることがわかります。
IT化の成長にともない、コンピューターやIoT機器などインターネットにつながるものは300億個程度あると想定されています。
インターネット経由でウイルスやマルウェアに感染してしまうと、事業に大打撃をおよぼす可能性があるため、ウイルス対策が必要です。
2つ目の理由は、テレワークによってサイバーセキュリティが低下している背景があることです。
VMware Carbon Blackの調査によると、2020年以降オンライン取引が増えるなか、金融機関を狙ったサイバー攻撃が2倍ほど238%増加しました。
新型コロナウイルス感染拡大によって急にテレワークに移行した企業は、サイバー管理を徹底できていない可能性があるので、セキュリティの早急な見直しと対策が必要です。
アンチウイルスをしないと、以下のような危険が想定されます。
アンチウイルスをしておかないと、情報漏洩による被害のほか、感染が拡大したり対処が遅れたりする事態が考えられます。
アンチウイルスをしないことによって生じるリスクについて、1つずつ解説します。
1つ目は、企業の機密情報や個人情報の流出です。
ウイルスやマルウェアによって、コンピューターやシステムのID・パスワードが盗まれてしまい、個人情報や社外秘の情報が盗まれる可能性があります。
情報漏洩だけでなく、流出した情報は以下のように悪用される可能性があります。
上記のように悪用されることで被害が拡大し、企業の社会的な信用が低下するおそれがあります。
2つ目は、他のデバイスへの感染です。
企業が使っているデバイスは、ネットワークを通してコンピューターやIoT機器など複数のデバイスが繋がっています。1つのデバイスがウイルスに感染してしまうと、ネットワークを通じて他のデバイスにも感染し、感染が拡大するおそれがあります。
テレワークを導入している場合にも注意が必要です。自宅や外部のネットワークで感染したコンピューターを社内のネットワークに接続し、インターネットを通じて社内の他のデバイスに感染させてしまうこともあります。
3つ目は、対策をしていないとデバイスがウイルスに感染しても気付けないという点です。
ウイルス感染に迅速に対処するには、すばやい検知が必要です。アンチウイルスをしていないと、ウイルス感染を検知できず、情報が漏洩したり他の機器に感染したりして被害が拡大する可能性があります。
ウイルス感染に気づかず被害が拡大してしまうことを防ぐためにも、アンチウイルスをしてウイルス感染を検知できるようにすることが重要です。
アンチウイルスの方法には、大きく分けて以下の2つがあります。
企業がとるべきアンチウイルスの対策について、1つずつ解説します。
一般的な方法は、アンチウイルスソフトを導入することです。
アンチウイルスソフトは、メールの添付ファイルやインターネットを通じてコンピューターに侵入したウイルスを検知したり、除去したりするソフトです。
アンチウイルスソフトを選ぶ際は、以下の4つのポイントを重視しましょう。
アンチウイルスソフトの性能をチェックするには、第三者機関で評価を得ているかどうかが目安になります。主な第三者機関は、以下の3つです。
アンチウイルスソフトをインストールすると、コンピューターの動作が重くなってしまうことがあります。スペックの高くないコンピューターを使用している場合は、動作の軽いソフトがおすすめです。
設定方法に関する質問や、何かあった時の連絡のため、24時間サポートや電話サポートなどを提供しているソフトもありますおすすめです。
アンチウイルスソフトの料金やインストール可能台数、期間をチェックして、予算に合ったアンチウイルスソフトうものを選びましょう。
アンチウイルスソフトを導入するだけでなく、社員のセキュリティ・リテラシーを向上させることも重要です。
セキュリティ・リテラシーが低いと、以下のような事態が起きる可能性があります。
人為的なミスでウイルスに感染したり、情報を漏洩したりする場合リスクがあります。ルールやマニュアルを作成したり、eラーニングなどでセキュリティ教育を実施したりして、社員のセキュリティ・リテラシーを高めることが重要です。
アンチウイルスソフトを導入しただけで終わってしまうと、サイバー攻撃を防ぎきれずウイルスやマルウェアに感染してしまうおそれがあります。
そのため、アンチウイルスソフトを導入したあとは、以下の点に注意が必要です。
アンチウイルスソフトを導入しただけで終わってしまうと、サイバー攻撃を防ぎきれずウイルスやマルウェアに感染してしまうおそれがあります。
アンチウイルスソフト導入後の注意点について、1つずつ解説します。
アンチウイルスソフト導入後は、常にソフトの状態を最新にしておくことが重要です。
ウイルスやマルウェアの種類や手口は、常に増加し変化し増え続けています。アンチウイルスソフトのバージョンが古いままだと脆弱性を突かれて手口の変化に対応できず、侵入されてしまう危険があります。
マルウェアやウイルスからコンピューターやネットワークを守るために、アンチウイルスソフトは常に最新の状態にしておきましょう。
2つ目は、コンピューターだけでなく、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末にもセキュリティ対策が必要という点です。
モバイル端末にも、コンピューターと同じくらい大量の情報を入れられます。また、クラウドサービスでモバイルから情報にアクセスすることもが可能です。モバイル端末がウイルスやマルウェアに感染してしまうと、重大な情報が漏洩したりネットワークを通じて他の機器が感染したりする危険性があります。
コンピューターと同様、モバイルにもアンチウイルスソフトを導入し、セキュリティ対策をおこなう行うことが重要です。また、ソフトを導入したら常に状態を最新にし、手口の変化に対応する必要があります。
ここ数年で、ウイルス感染やフィッシング詐欺といったサイバー攻撃が急増しています。IoT機器の増加やテレワークの普及にともない、企業はより一層アンチウイルスを強化する必要があります。
アンチウイルスをしないと、データ削除や情報漏洩といったリスクがあり、実害を被ったり社会的信用が失墜する可能性があるので注意が必要です。
アンチウイルスをするためには、アンチウイルスソフトを導入したり、社員にセキュリティ教育を施すといった方法があります。
アンチウイルスソフトをすでに導入している企業でも、バージョンが古いままだと最新の手口に対応できず、ウイルスに感染してしまう可能性があります。
この記事を参考にして、自社のアンチウイルスについて確認と改善をおこなっていきましょう。することをおすすめします。
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